2016年8月7日日曜日

丸投げのマンション一括受電は片道切符(地獄へか?)

 丸投げのマンション一括受電は一度契約を締結すると、ほぼ半永久的に契約相手が固定される鉄板契約なので、慎重に検討することをお薦めする。ま、最大のデメリットということ。
 片道切符の理由は後述するが、導入に先立つ丸投げのマンション一括受電で業者からの説明ぶりで実はその誠実さが判断できる。
 説明会とか、質問すればそう答えてくれるんだが、問題は説明チラシとかにキチンと明記しているか。紙に書いていないと住民の認識から外れる、1週間もすれば忘れる。私の知っている所では、書いてないマンションばっかり。料金とか、定期的な停電とか、話題をそっちに逸らしているように感じる。
 という訳で、、もし、下記で誠実な説明の無い業者なら、1年くらい自由化で世の中どうなっていくか様子見てから契約するのをお薦めする。

○誠実:「10年後などの期間経過後、一括受電契約後の解約は、導入時と同じく、マンション全世帯の同意が必須です。」との説明がなされている。
×怪しい:「一括受電契約後の変更は、10年後などの期間経過後、可能です。」などと全世帯合意の必要性の説明がなされていない。
※一応、10年などの期間前でも、解約金などを払えば可能だろうが、もっと、あり得ないだろう。

 普通はマンションだろうが戸建てであろうが、電気は各家庭で契約し低圧(200/100V)で供給受けているもんなんだが、それよりマンションで一括受電すると安い単価の高圧・特別高圧で電気を買うことができる。その単価の差額を財源に各家庭や共用部の電気料金引き下げを行うのがマンション一括受電の大まかな仕組みである。
 マンション一括受電で電力料金を安くする事ができる。それはその通りなんだが、全世帯が一括受電により電力供給を受けることが必須なので、導入時に全世帯の同意が必須となる。逆に解約時にも同じ状態が生じる。一括受電を継続したい世帯が1つでもあれば、その契約を強制解除する権限は誰にもないので、全世帯同意が必須となる。マンションのように世帯数が多いと、一括受電でメリットある世帯と、メリットが無い世帯が、必ず混在することとなるので、これは非常に困難である。
 さらに、導入時には全世帯同意を得ようと業者が積極的に協力してくれるんだが、解約時はそんなことありません。マンション管理組合が孤軍奮闘することとなる。つまり、解約は事実上不可能ということだ。 ついでに言うと、もしマンション管理会社が一括受電業者だったり、系列会社だったりすると決定的。管理組合なんて、しょせん素人の集まりですから。

 解除される心配ないから、これはそのまま、契約における業者とマンションの強弱関係に決定的影響を及ぼす。

 続く。何回分かな。メリット・デメリット比較計算表とか、契約に先立って合意しとくと役立つもんとかお盆にボチボチと。

ばい Ackin

なお、別所に同じ記事をあげた。

2016/08/09追記
一括受電と一括りにしてしまったが、乱暴だった。丸投げのと自前のがある。これについて追って記事あげるつもりなんで、当該記事にも「丸投げの」を追記した。
以後の記事では「丸投げの」か「自前の」を追記する。

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